荒ぶるひつじ

一生思春期。ひつじが好きなことを書く。

『透明人間』に鳥肌が立った

毎日アイス食べてます。

どうも、ひつじです。

 

今日はアマプラにプロメア追加日でしたね。

午前中はプロメア、午後は透明人間と二本映画を見た日でした。

プロメアは映画館でエピソードガロとリオ両方が入ってるのを1回見たんですが、何度見てもいいなあ。

色使いやデザインが特徴的なので好き嫌いもあるかもしれないけど、未視聴の人はぜひ見てみてほしい。

 

さて、プロメアの話はさておき。

透明人間見ましたよ!予告からずっと気になってたよ!

自殺したはずの元彼が透明人間になってストーキングしてくる…

でも周りは精神疾患だと思って信じてくれない…

みたいな話かなってイメージがありました。

例に漏れず今回も若干のネタバレがありそうなので気を付けてください。

ネタバレするときはちゃんとここからネタバレってします。

あらすじをだらだら書いて説明するつもりはないので、所感だけザクッと話すつもりです。

 

まだネタバレないです。

まず、これは映画館で見た方がいい!

と言う理由はサスペンスの緊張感が自宅だとどうしても薄れるからです。

肉迫する音楽とカメラワークで追い込んでくる感覚は映画館の、映画にしか集中しない空間じゃないと受け切ることができないかなと。

あと音響が刺さるように効いてくるから、映画館の環境じゃないと迫力が薄れちゃう。

映画館で見るのが一番っていうのはどの映画でも言えるんだろうけど……でもやっぱり、あるじゃないですか、これは地上波でもよかったかな……みたいなものも……

サスペンス自体そんなに見ることがないし、もしかしたら映画館でちゃんとこういうの見たのは初めてかもしれないくらいなんだけど、うーん、すごくよかった。

ホラーが苦手でびっくりするのもだめで、ドキドキさせられるものも避けてきたんだけど、やっと見られるようになってきたみたいです。

あととても疲れた……

体が緊張して、自分抱き締めながら見たりするからね……

この没入感も創作物を見る上で楽しいところです。

 

<若干のネタバレ、犬について>

話の本筋に入る前に、犬好きの方へ。

私も犬が好きなので映画に出てくる犬が悲しい目にあったり死んでしまったりしたらどうしようとハラハラするタイプです。

そんな人のために。

この映画には犬が出てきます。

安心してください、犬は無事です。

犬にひどい運命が降りかからないかヒヤヒヤしなくて大丈夫です。

犬は賢くて可愛くて善良です。

犬の話はそれだけです。

 

じゃあ本題に入っていくので、ネタバレ度が増えます。

まだ核心には触れないしおそらくトレーラーでここまでやっていたはず。

とにかく見えない何かがそこにいる、という映し方が気持ち悪くて不安で嫌な感じだった。

カメラワークがね、誰の視点?ってなるんですよ。

廊下からじわじわ近づいて部屋の入り口から主人公を映すカメラワーク、明らかに人間の視点。

監視する側の視点で見せられてるのが分かってうわってなる。

見えない何かが見てるのが伝わってきて気持ち悪いの何の。

 

あとやり方が下劣でとにかく胸糞が悪い!

見えないからそいつがやったことは主人公のせいにされるし、それが分かってて主人公を孤立させるようにわざと周りとの絆を引き裂いてくる。

外道ですよ!

彼がいるって主人公がどれだけ訴えても心神喪失と思われるだけ。

見てる側は主人公悪くないの知ってるから腹立たしくてヤキモキしちゃう。

こういうの苦手なんだよ!策略巡らせてて悪くないのに濡れ衣着せられて責められるみたいな理不尽なの…冤罪反対!騙す奴が悪いに決まってる!!

ただそこにいるだけじゃなく、実際に危害加えてくるっていうのがタチが悪い。

元彼がソシオパスだったので、なんとか逃げ出してきてる時点で主人公は精神的に疲れ切ってるんだけど、さらにそこを削るように追い込んでくる。

ソシオパスとは作中で主人公が“彼”のことをそう表現してるんだけど、サイコパスなら聞いたことある人多いと思う。

類概念らしい。

反社会的な行動や資質を抱える精神疾患とのこと。

見た限り、自分が完璧に周りをコントロールしなければ気が済まない支配的な性格。その上人を傷つけることを何とも思ってない良心の欠如。頭が良くて愛想が良いけど自分の思うがままにするための演技をしてる。って感じだった。

思い通りにいかなければ暴力を振るうし人を簡単に殺す。

女を思い通りにできないとプライドが傷つくから、逃げた主人公に執着している。

ここまではこの男マジ嫌だわ〜!って話でした。

 

<鳥肌が立ったところ、ネタバレです>

ぞわ!って鳥肌が立つ感覚、なかなか味わえませんよね。

なにせ自分でコントロールできる体の反応じゃないから、外的刺激がないと。

それも確実になり得るってわけじゃないから難しい。

甘い物が欲しければ買ってきて食べれば良いけど、鳥肌が立ちたいからってホラーやミステリーを選んでも面白いとは限らないし面白くても鳥肌が立つとは限らない。

なので、久しぶりにゾワっと鳥肌が立つ感覚を味わえて良かったです。

別に日々求めていたわけじゃないけど、あのゾッとする感覚はどこか気持ちがいいよね。

 

さて、具体的なシーンのネタバレです。

もう見た人、見る予定のない人、ネタバレ読んでも関係ない人はどうぞ。

透明人間になった彼が主人公の周囲で動き始めたものの、誰も信じてくれず孤立が始まった。

一人になった主人公が包丁を持って、透明人間の足跡がわかるように床にコーヒーの粉を撒いて、半狂乱で出てこいよ!ってしていたあたり。

主人公がおもむろに電話をかけるとバイブレーションが聞こえてくる。

どこから?

主人公の視点と同じく舐めるように下から上へ天井を映すカメラワーク。

一軒家の、天井から聞こえてくるバイブレーション。

私は(おそらく見ているみんなは)気がつく。

今主人公は“彼”の携帯に電話をかけたのだと。

そして主人公が屋根裏部屋に上って再び電話をかけると……

隅の方でスマートフォンが光っている。

近寄っていくと、その側にはキッチンから抜き取られた包丁と、面接に持っていくはずだったのになぜか当日鞄に入っていなかった作品が置いてある。

見つけた瞬間に彼のスマートフォンにメッセージが。

『サプライズ』

それだけでもゾッとしたんだが、そこで主人公は物音に気がつく。

恐る恐る上がってきた穴から下を見下ろす主人公。

床から見上げるように、穴からこちらを見る主人公の顔を映すカメラワーク。

そして、主人公が不意に思い切りペンキをぶちまける!

その瞬間、脚立を上り切ったところ、まさに屋根裏部屋に上がろうというところに人間の形が露わになるのだ。

今まで一度だって姿形が見えなかった透明人間が確かに人間の輪郭を持って目の前にいたということに鳥肌がぶわっと立ってゾクゾクした。

本当にずっと監視していた…

そして今の今まで目の前にいた。

このシーンでビクッとしてしまった。

だってペンキぶっかけたのも急だったんだもの。

 

<本当のネタバレ>

なんかラスボス戦みたいな見出しだけど、物語のラストの部分だからです。

もうこの映画の一番いい!ってなったところなので。

 

簡単に言うと、主人公は“彼”を殺します。

その鮮やかな復讐にスタンディングオベーションしたかった!!

映画を見にいく前に唯一聞いていた感想が「主役の女優が美人すぎないのが良い」でした。

なんとも失礼というか、なんじゃそりゃぁ…な感想だったんですが、ああー、納得。

くたびれきった絶世の美女というわけでもない、なぜ執着されるのか?という感じの主人公。

ただ、彼に会いに来たドレス姿の彼女はとても綺麗だった。

そして彼は主人公が席を外した隙に自殺をする。

ナイフで首元を裂いて、主人公の妹が透明人間に殺された時のように。

主人公は戻ってきて悲鳴をあげ、慌てて救急車を呼ぶ。

しかしそれも監視カメラに映る範囲だけの話だ。

ゆっくりと後退り、カメラから外れるにつれて真顔になっていく彼女。

血を吹き出しながら残り僅かな命で足掻いている彼をただじっと眺め、一言。

『サプライズ』

屋敷を後にする彼女の鞄には、透明人間が使っていた光学スーツが入っていた。

あの瞬間本当に彼女は美しかった!

復讐を成し遂げた女性がこんなにも美しいなんて、素晴らしい。

怯え切った彼女ばかり見続けていたから、死にゆく彼を見下ろす冷淡で美しい表情が堪らなくよかった。

彼女を陥れてきた『サプライズ』を言い返した時の胸のすくような気分と言ったら!

スタンディングオベーションです。

やっと好き放題やった上に罪も認めなかった奴に復讐ができた。

何もかもから自由になって外に出た彼女のアップと、大きくなっていく音響で映画は幕を閉じる。

本当に終わり方が素晴らしかった。

途中で胸糞悪い!ゲス!ってもやもやした分、うまくやり返した彼女にスカッとして終われました。

いやー、よかった。

あと犬が一緒についてきてよかった。

犬と一緒に彼の支配から抜け出してついに自由になった!

多分「はー、すっきりした!」って見る映画ではないんだろうけど、私はさっぱりすっきりよかったー!って気持ちになりました。

同じことを同じ台詞でやり返してやるっていう王道展開大好きなので……

 

 

 

終わった後はぐったり疲れていましたが、すごく久しぶりに映画館に来てよかった!と思いました。

やっぱり映画に集中できる環境って有り難い。

こんな時だけど様々な工夫をしてここでしかできない体験ができる場所を守ってくれているのを感じました。

皆さんありがとう。

 

さて、次はモンハンの実写化とか気になりますね。

私の推しのリオレイアは出るんでしょうか。

キングスマンも気づけば来月ですって。

家では見る見る詐欺してる録画も増えてます。

ダイナーも見直すって言いながらまだ2回目が見れてません。

友達がジョーカー見たそうで、嬉しいです。

ダークナイトライジングを見ようかなと思ったら辛い話だと言われたので躊躇ってます。

見たい映画はたくさんあるし、知らない映画も見て自分の幅を広げたいんだけどなかなか時間をとって見るのは難しいですね。

ハーレクインもマレフィセント2もドクタースリープもアナ雪2もなんだかんだ逃して見れてないので、機会があったら見ないと。

 

久しぶりに映画館行ったので、簡単に感想を書いてみました。

詳しい説明はかなり省いたので、なんのこっちゃわからんちんだった方は映画を見てください。

それでは。