荒ぶるひつじ

一生思春期。ひつじが好きなことを書く。

映画刀剣乱舞のネタバレ感想③(完)

①はこちら→ https://t.co/Rte8tXzSh6

②はこちら→https://yasou4b.hatenablog.com/entry/2019/02/01/115410

 

ネタバレ感想その3! 
ネタバレっていうよりこりゃあらすじだ!
ラストスパートだ!!


どうも、ひつじです。
前回に引き続きダラダラっと感想を書いていきます。
もはや正確さは全然ないので、話が前後してても大目に見てね〜2回目も見てあらちょっと違ったわ、ってしてくるから許してね〜
なんか語ってるとつい長くなっちゃう。
じゃ……いっちょ語りますか(大剣を背負いマントを翻し夜景を見下ろして高層ビルから飛び降りる)


なんか秀吉の風呂に同行してる長谷部と日本号。また廊下に立たされてる子供みたいになってる。
そこでまあびっくり、秀吉のお尻見せられたのもびっくりしましたが、「お前ら一体何者だ」と。
信長しか知り得ない情報が文に記されていたせいで、長谷部と日本号が嘘をついていたのがバレてしまう。
秀吉の臣下に撃たれてしまう長谷部……!
なんと秀吉は、信長を討って自分が天下を取るつもりだという。
そう、だって安土城にいるのは“お世話になった親方様の仇である明智光秀”なのだから…………


そんな折、本丸でも何やらピンチになっていた。
結界が弱まってる……?
鶯丸と不動が不安そうに見守っている。
もしや三日月が託していったのはこのことだったの?
あっちも危ない、こっちも危ない、もう早くみんな帰ってきて〜!!


こちらは安土城に到着した信長と三日月。
いい城だろと信長は自慢しておりますが、完全に個人的観点から、安土城の構造が気になって気になって……
知っている人は知っている、「天守閣は吹き抜け構造〜♪」って歌詞がありまして。
信長と蘭丸が歌ってるんですけど。
家に帰ってから気づいたんですが、その蘭丸は中の人的な意味で三日月宗近なんですけど。
分からない人は分からなくていいです。
あと吹き抜け構造かどうかも見てて分からなかったですが、結構派手な感じだった。


そこで信長は「正しい歴史とはなんだ?」と。歴史がここで変われば、それこそ正しい歴史なんじゃないかと。
三日月は「正しさとは誰かにとっての都合の良さ」というようなことを答える。
福本先生が頭をよぎりました……
カイジの作者さんね。
「正しさとは都合や」というキャラクターの言葉があったんですよ。
それは置いておいて、信長はやってきた秀吉の軍を見下ろし、「だったら自分にとって都合のいい、今の歴史こそが正しい歴史である」と言う。
三日月宗近がこれで役目を果たしたと去ろうとした時、なんと火矢が飛んでくるではないか。
見下ろすとやっちゃえやっちゃえ〜!!とはしゃいでいる秀吉の姿。
「信長が手に入らなかった天下も、この剣も、我が手中に!」と秀吉が掲げたのは天下五剣の三日月宗近
おのれ裏切ったな!と激昂する信長。
三日月宗近に刃を突きつけます。
「真の歴史では自分はどこで死ぬはずだったんだ」と。


一方、山姥切、薬研、骨喰は火が放たれた安土城に駆けつける。
燃えゆく安土城を見上げ、薬研は瞳を揺らがせる。
「俺はとんでもない思い違いをしていた……」
「俺が焼けたのは、本能寺じゃない……」


「「安土城」」


薬研と三日月の二刀開眼のような画面半分ずつのカットイン、鳥肌が立った。


歴史のことが全く分からない私だったが、そこでこの話の主旨が分かってしまった。そうか、そういうことだったのか。
トリック、と言えばいいのだろうか。
歴史には当然空白があり、葬り去られた部分がある。語り伝わったことでしかないのだから、今でも解けない謎というものが残っている。
今回は、「織田信長はどこで死んだのか」だったのだろう。
詳しくないので憶測だが、本能寺で死んだ説と安土城で死んだ説があるんじゃないだろうか。


この物語上では、歴史として伝わっているのは「本能寺で死んだ」
みんながその歴史が正しいと思い込んでいた。
一番近くにいて、真実を知っているはずの薬研藤四郎は燃えて記憶が曖昧になっている。
しかし、三日月宗近は真実を知っていた。だからこそ、彼は彼なりに「正しい歴史」を守っていた。
裏切って、時間遡行軍のように歴史を変えようとしていたわけではなかった!


刃を向けられても動じることなく信長の元を離れていく三日月宗近
外では信長を守ろうと時間遡行軍が秀吉軍と戦っている。それに立ち向かう刀剣男士達。
そこでアクロバットな動きを見せる骨喰〜!
シュシュッとみんなの間をすり抜け、トントンっと石垣を駆け上って中へと侵入!
ジャパニーズニンジャ……!!!!


骨喰は薄暗い廊下を歩いてきた三日月宗近と合流する。
「おお、来てくれたのか」と三日月。
三日月も、もしかしたら仲間は自分のこと斬ろうとしてるかも、とか考えてたんだろうか…孤軍奮闘してるもんね三日月…
いやほんと、この三日月宗近全部背負ってない!?のらりくらりとしながらなんでもかんでも背負いこみやがって〜!


それはひとまず置いといて、骨喰が不意に息を飲む。気付けば、信長が後ろから骨喰の首に刀を当てているではないか。
「儂をここから逃せ」と命じる信長、刀を押し当てられて蒼白の骨喰、それを見やりかつてないほど真剣な顔つきで「できません」と拒否する三日月。
いや、ヒロインか〜〜〜〜〜い!!
完全に、ヒロインだよ骨喰!!
顔可愛いし……!!
そして仲間の命が危ない状況だけど、それ以上に譲れないものがある三日月宗近の真剣な表情が何よりグッッッときた…
任務最優先な刀剣男士達かっこいい。戦さ場の男達だ……


骨喰を突き飛ばして脅す信長に、三日月宗近は語る。
「ここで歴史が変わると、後の世が変わってしまう。それは小さなことなのかもしれない。でもこの歳になるとそんな小さなものが愛おしくてたまらない」と…
三日月宗近が戦う理由、護りたいものがここで言葉として出てくる。
骨喰に「いつかお前にも戦う理由ができる」と言っていた三日月だったけど、彼自身はそんな風に思っていたんだなあ…
千年生きてる神様から見たらちっぽけな人間の命や営みが、愛おしく思えるんだなあ……とジンときてしまった。
人間を好きでいてくれる神様、嬉しいもん。
「じゃあ儂も守るべき人間じゃないのか」と言う信長に、にっこりと微笑んでみせる三日月。
「もちろん守ります。貴方の死を」と……守るのは信長の命ではなく、歴史の上での信長なのだなあと思った。
薬研が言っていたように、信長はもう歴史の一部として守られる存在。


そして信長に「俺の知ってる信長は格好よかった」と言う三日月。
最後まで笑いながら、潔く散っていったと。
「今の貴方は少し格好がよろしくないのでは?」と言い残して去っていく三日月宗近……


三日月の守るべき信長の死は、誇り高く格好いい死に様だったんだなあと。
この時代の武士はきっと生き方より死に方に重きを置き、意地汚く生きるより潔く死ぬ方が大切だっただろうから、信長の男を立てたというか、価値を下げるようなことして欲しくなかったんだろうか、と。
思いながらも、三日月宗近、そんな言い方魔性の女かよ……と思った……
昔の貴方はかっこよかったわ、って言い残して去っていく魔性の女じゃん……


信長の心にも響いたのか、もう行っていいと骨喰を逃がしてやる。
走っていく骨喰もかわいい。
そして豪快に笑い飛ばして再び腹へ刃を突き立てる信長……


一方、外ではそんな信長の邪魔をさせぬよう戦う刀剣男士達。
三日月と骨喰も合流して応戦していたが、なにせ相手は数が多い。
あと無名が抜きん出て強い!!
あちらを怪我し、こちらを怪我し、やっと一掃したかと思えば第二波がくる。
もうみんなよろよろだし足が動いてない状態。このままじゃジリ貧、いつ重傷を負ってもおかしくない……


そんな時、三日月宗近が「お前らみんな帰れ、ここは俺がやる」と言う。
いや何言ってるんだ、いくら三日月宗近でも満身創痍だしこの数は無謀だろ…
当然誰も賛成しないが、三日月宗近はなんとワープ用の水晶を5人分取り出す。
みんな自分の懐を確認するが、いつのまにか水晶玉がない…!
そこで思い返されるのは、あの河原(顔が良すぎたシーン)で骨喰が防具を渡してくれたこと。
そして、アクロバットジャパニーズニンジャシーンで、シャシャッと横通り抜けた時に長谷部と日本号の水晶玉取られた!ってこと。
いやほんとに忍者じゃん。横通りながらスれるのかっこよすぎる!!
三日月は「骨喰を責めないでくれ、俺の頼みを理由も聞かずに引き受けてくれた」と言う。
2人きりになった時に「付き合ってくれないか」って言ってたのはこのことだったのか……
三日月、この任務が始まった時からずっと自分だけここに残ってみんなは早く本丸に帰そうって画策してたの?
一人で?誰にも相談せず……?三日月宗近………………


やだ、やめろ、と言うものの三日月は5人分の水晶玉を高く高く放り投げる。
舞う桜吹雪に囚われる5人と、それを見守る三日月宗近
主のことは頼んだぞ、と穏やかな微笑で5人が消えるのを見送る。
そして敵に向けられる鋭い瞳。
この表情の切り替えがかっこよすぎるし、ああ、死地に向かう男の顔だ。と思わされる。
「さて、ジジイはここからがしぶといぞ」といつものどこまで本気か分からないような口調で言って剣を構える……


一方本丸、鶯丸が迎えてくれるも「三日月は……?」と三日月宗近がいないことに怪訝そうにする。
5人は何も答えられない。
しかし本丸の様子がおかしい!
結界を破ろうと時間遡行軍がやってきている!
そこで鶯丸から三日月がずっと隠してきたことを聞かされる。
審神者は今、代替わりをしようとしている。だから一時的に結界が弱まってしまうのだと。そのタイミングがどこかから嗅ぎつけられてそれに合わせて本丸を手薄にしようとあちこちで事件を起こして刀剣男士を引っ張り出した。
まんまと手薄になった本丸に今、審神者を討たんと攻め込んできている!
そこで三日月の煮え切らない態度にずっと苛立っていた長谷部はようやく気づく。
「言わなかったんじゃない、言えなかったんだ……!」
審神者の代替わりを知るものが増えてしまけばそれだけ情報漏洩の危険があったから、三日月は誰にも話せなかった。
審神者に近づけなかったのも、それを悟らせないためだったのだ。
そして「ここは俺達に任せて戻れ」と、本丸を請け負ってくれる鶯丸。
留守居役を甘く見るなよ」と軍勢を前に構えを取る鶯丸と不動くん。
これは…この鶯丸、さてはカンストして一軍を外れた口では!?と思った。
堂々としていてかっこよすぎる…


こちらは残された三日月宗近
必死に戦っているも、多勢に無勢。
ボロボロにされていく……
本当にもう、見ているのが辛いくらいボロボロになって…天下五剣のそんな姿、見たくないよお!!
もう体力も限界でよろよろ、腕すら上がらなそうなのに、刀を防いでなんとか斬り返すのが精一杯……
「これまでか……」と倒れゆく三日月…
そこに舞う桜の花びら。
黄泉への迎え、天国からの使者なんかではなく、三日月を力強く抱いたのは長谷部だった…………!!


は、はせべーーー!!!!!
来てくれるって信じてたーーーー!!


これだけで、長谷部が何も語らずとも、二人の間にあった確執がなくなっているのが分かったよ……
一人で背追いこまずになんでも頼れよ、仲間だろって聞こえた……
実際どんなやりとりだったかあんまり覚えてないけど、言葉にせずとも絆が伝わってしまった……


もちろんみんなも戻ってきている。
これを飲めと回復薬を渡す長谷部。
回復薬が綺麗で可愛い小瓶で、いいなあと思いました。赤いし、可愛い。
本丸は大丈夫なのかと心配する三日月に、「これは主の命でもある」という長谷部。
「本丸も大事だけど、その守るべき本丸の中にはお前も入っている」と……
骨喰も「やっと自分が戦う理由が見つかった」という。みんなを護りたい、その気持ちが骨喰に芽生えている…!
戦い始める仲間を見て、回復薬を飲む三日月。
そして再び参ろうか。
勝利する刀剣男士と、燃え上がる安土城。信長は無事、為すべきことを為し、歴史は守られた……


大急ぎで本丸に戻る6人。
次から次へとやってくる時間遡行軍と戦っている鶯丸と不動くん。
相手には無名の姿もある。
時間遡行軍はレーダー探知機のようなもので審神者の居場所を探知し、そちらへと向かう。
審神者が危ない!と守りに行こうとする刀剣男士達の前に立ちふさがるでっかいの!!多分大太刀!!
しかし三日月宗近審神者の間へと向かっていく!
「ここはお前達の入っていい場所じゃない」と本気で怒っている三日月宗近
御簾の向こう側から、微動だにせず宗近の背を見る審神者………………
三日月宗近、どでかい鬼を相手に、壁をぶち破って外に放り出す!!
地面に叩きつけられた相手へと特大ジャンプ!でとどめを刺す!


しかしそこで、無名が覚醒する……!
瞳の色は黄金になり、頭からつま先まで覆っていた黒装束が破壊される。
中から出てきたのはなんと、溌剌とした美青年!
無名は無理やり時間遡行軍として使われていた刀剣男士だったのだ!!
なんて刀だったのか覚えてないが、おそらく明智光秀の愛刀……だから無意識のうちに明智を守っていたのだ。
彼も刀剣男士と共に戦い、時間遡行軍は撃破された。
無事に審神者の代替わりが終わり……
元の審神者は黄泉路へ旅立ったのだ。


やっぱりあれ、お別れの挨拶だったんじゃないか……
でも審神者は最後に三日月宗近の姿を見れたんだなあと思うと、よかった……
刀を振るう刀剣男士の姿、審神者が直接見ることって普通ないもんなあ。この世界だとどうなのか分からないけど…


そして審神者の間に遠征から帰ってきた刀剣男士も集められ、いよいよ新しい審神者と対面の時。
うおおおおおおおおおいっぱい刀剣男士おる!!!!!!
私の推したちはいるか!?どのメンバーなんだ!?と思わず目を皿にして見てしまいました。一時停止して探したい。
ワイワイガヤガヤしてる感じと、それぞれの座り方で姿勢を正す面々。
そして現れたのは……にっこり微笑む年端もいかない少女だった。
いや、幼子……?
そして嬉しそうに笑う刀剣男士達!
よかった〜前の審神者すごくしっかりした方だったから、こんなん主って認められねえよ!とかじゃなくてよかった〜!みんないい子だ〜〜!


新しい審神者と楽しげに遊ぶ刀剣男士の姿……
だるま落とし本気でやっちゃう長谷部ー!!
きゃっきゃ、わいわい、の感じが本当に、穏やかな日常って最高だな〜と思いました。
小さい子と和やかに過ごす刀剣男士達、みんなが見たかったやつでは?


そして少し離れた縁側に座って、皆のはしゃぐ声を聞きながらお茶を飲んでいる三日月宗近
遠い目をしながら、前の主に話しかける…
「歳をとると、守るべきものが増えていきますな」と。
そこに後ろから無邪気に抱きついてくる新審神者
この時の三日月宗近の驚きの表情見て。
嬉しさの混じった驚き、ゆっくりながら確実に大きく変えられる表情、すごいから。舞台の人!?ってすごく思ったところだった。舞台でも見たい……!って思わされた。


そしてエンディング…かっこよくない!?
曲、かっこい!!!
最後までチョコたっぷりかよおー!!


と、こんな感じで雑感は終わりです。
いやー、楽しかった。面白かった。


とにかく、俳優さんのキャラ作りがすごい!俳優さんの事は存じ上げないのですが、相当研究されているのでは……?
あともう十分言ったけど、もう一度言っておくと、本当に顔がいい。
歴史全然分からない私が見てもさてはこんな感じだな?と分かる演出をしてくれてたので、歴史好きが見たらもっと違う面白さがあるんだろうなあ。
刀剣乱舞のゲームちょっとやってる、くらいの人間がこんなに楽しめた!
刀剣乱舞全然知らない人も楽しめる内容だったと思う。もし興味湧いたらゲーム始めるだけ始めるのをオススメします。SSSSSSRくらいの刀がなんとログインするだけで手に入るから……


1回見ただけの感想なので間違ってたり深く見れてなかったりするところがあるかもしれませんが、そこは私が映画館で確かめてきます。
2回目も見たい。いろいろ知った上で見たい!


長文にお付き合いありがとうございました!
また見てきます。